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2015年7月 7日 (火)

明日は天気に

   「てるてる坊主てる坊主 明日天気にしておくれ」と軒につるしたてるてる坊主と雨Tenki1 だれを見ながら小さいころよく歌ったものです。1週間も続けて雨が降るなんてここ何年かなかったことです。洗濯物を干したら降ってきて大急ぎで取り込み、晴れ間が見えたらまた外に出す―もう朝から3回も繰り返しています。それでも乾かないTシャツを無理やり着て、「男おいどん」のようなキノコが生えてくるのではと思ったりしています。昨年は雨が少なくてうまくできなかったトマトが今年は水分が多いのかはちきれてしまいました。果汁がたっぷりで酸味も程よく、毎朝食卓に出ます。このところの天候不順で野菜が高いので家計にもおいしいです。

  「明日天気にな(あ)れ」というタイトルの曲はシモンズ、中島
Tenki2みゆきさん、おかあさんといっしょ、ゆず・・・と個性の違ういろいろな人がそれぞれの思いを込めて歌っています。中古ショップで手に入れたMarantzのLS183とモニター用に使っているBOSEの101ITでシモンズの「風のことづて」(1973年)と中島みゆきさんの「臨月」(1981年)の同タイトル収録曲を聴き比べてみました。シモンズが明日は晴そうな「明」とすると中島みゆきさんは雨が降りしきる「暗」、シモンズの曲は「失恋」、中島みゆきさんは「失意」がテーマでしょうか、明日こそは失った淋しさを忘れて気分が晴れますようにと願っているようです。スピーカーとしてはメリハリの利いたLS183がシモンズの「晴れ」、101TLはしっとりと聴かせる中島みゆきさんの「雨模様」にふさわしい感じがします。朝と夕方、気分に合わせてモニタースピーカーを変える楽しみが増えました。

  てるてる坊主で思い出すのは「山の子」という
山の歌です。
    

           雨が降り てるてる坊主が 泣いても
     私達は 泣かないで 山を見つめる
     山の子は 山の子は 皆強いよ 

Tenki3   雨に見舞われてテントで停滞したときの定番の1つでした。多少の雨では傘をさしたり、ポンチョを羽織って強行しますが、森林限界を超える2000m以上の稜線や痩せ尾根、ガレ場や岩場、雷雨や濃霧が予想されるときはリーダーの判断で停滞か強行を決めます。3年生になるとリーダーかサブリーダーになって山行を計画してメンバーを集め実行します。山行計画にもよりますがメンバーが集まりやすいリーダーと集まらずに計画を断念するリーダーが出てきます。体力・判断力・行動力・・・山行で求められるのは地上のリーダーと同じで利害関係がないだけに人間性そのものが問われます。

  「電池を1本逆にしたら点かない。」Tenki4
  「内部抵抗として通電するから点く。」
  「鳳-テブナンの定理からありえない。」
  「等価回路を描けばわかるよ。」
  「いやいや電位差がないから。」
  「電池の劣化で電位差ができる。」
  「じゃぁやってみようか。」
  「ほら、点いたぞ。」
  「おかしい、絶対おかしい。」

  テントの中ではこんな議論が始まったり、山の話、将来の話、この日のためにTenki5 仕込んできた話で盛り上がり、その合間に山の歌の大合唱があります。日が沈むころ夕食となって気象係は先に寝て10時にNHK第2放送の気象情報を聴いて天気図を描きます。山行中はこの天気図で1日を予想して、歩きながら観天望気で雲の動きや風の流れで刻々と変わる天気を予測しながら行動します。食事係(Essen:エッセン)とこの気象係が山では楽しくて安全な山行になるかどうかの重要な役割です。私は気象係は得意でしたがエッセンは2回とも不評でした。

  メンバーが寝静まった頃、懐中電灯を片手に各地の気象現況を記入して等圧線を引き、低気圧の強さと速度から翌日の天気を予想してリーダーに伝えます。ふと、テントから顔を出すと日中の激しい風雨はすっかりおさまって雲間から星が見えます。

  「明日は晴れますね。」
  「朝は曇りで昼から晴れそうだな。」Tenki6
  「いい山行になりそうですね。」
  「明日が最高峰だからな。」
  「昼ごろに山頂ですね。」
  「そうしたいね。天気図ありがとう。」
  「おやすみなさい。」

  家ではあれこれ考えて寝られないこともあるのに山では
充実した山行の快い疲れもあって夢も見ずに寝てしまいます。人生には山あり谷ありといいますが、その道筋は私が登った山のような一本道ではなく、迷路のようになっていてどこまで行っても山頂にたどり着かない―これまではそんな人生でした。これからもたぶん似たようなものですが、道の選択肢はどんどん減ってゆくと思います。その道も崖っぷちだったり行き止まりだったりするかもしれません。それでも行くしかないのだからせめて晴れ晴れした気持ちで「あ~した天気にな~れ」と念じながら歩いて行こうと思います。
Tenki7

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