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2015年9月 9日 (水)

回転ドアを少し回せば

Hotel1   何度聴いても意味がよくわからないレコードが何枚かあります。松任谷由美さん(以下、ユーミン)の「時のないホテル」(1980年)がその1枚。都会的で明るい曲が多いユーミンにしては暗く重い曲ばかり。タイトル曲は戦争映画で観た軍艦の伝声管を通したような声。イエローサブマリンにも似た感じの曲がありました。とある高級ホテルに泊まるスパイがひとときの安らぎを求めて交歓している・・・そんな情景が浮かびます。

  それをを暗示するようにジャケットには
超高級ホテルソファに無表情で深々と腰かけている写真、別のシーンはスパイたちとなにやHotel2_2ら 怪しげな会話をしているらしいユーミン。このアルバムの前後から始まる80年代は大掛かりなライブステージや人気歌手への楽曲の提供でデビュー以来2度目となるブームが起きました。ティータイムをとても大切な時間と見開き1ページに語っているのはいろいろな可能性を試してそのブーム到来を待っているようにも思えます。

  この「時のないホテル」は平和ボケした日本を揶揄しているとの説明もネット上Hotel3 で散見されます。宮崎駿さんのアニメ「風立ちぬ」の主題歌として「ひこうきぐも」が取り上げられたことを以前ブログに載せましたが、改めて歌詞を見直すと若くして大空に散った若者たちを歌っているのではないかとも思えます。戦争で多くの犠牲を払いながら敗戦国となったためにその責任を背負い続け、日本のために命をささげた人たちへの供養は公にはできない状況です。戦争で悪逆非道の限りを尽くしたように言い募る隣国がありますがはたして事実はどれくらいあるのでしょうか。まるで70年間時が止まったようです。

  さてその平和ボケした日本では日本や同盟国が戦争や紛争の脅威にさらされた時、生命や財産を守るために必要な集団的Hotel4 自衛権を行使する法案を成立するにあたり、戦争法案とレッテルを貼って一向に理解しようとせず、こうした危機を防止する対案も示さず、延々と不毛の議論を繰り広げています。その国会の外ではこれまた無意味なデモが議事堂前を埋め尽くしています。明らかにテレビ映りを意識したプラカードや何の関係もない着ぐるみまで登場してお祭り騒ぎです。昔の学生運動は方向が違っていたかもしれないけれど主義・主張がありました。ところがここに集まっている群衆には何の方向性も切実さもありません。マスコミもまた怪しい世論調査とか、大げさにニュースで取り上げるので日本中が戦争反対を叫んでいるように煽り立てます。

  回転ドアを少し回せば 外の空気が流れ込むけど
  あわてて止めに来るよ 制服を着たボーイが・・・

  この歌詞のような光景を一体いつまで見続けなければならないのでしょうか。Hotel5 安保体制が日本のためにあるように思っているかもしれないけれど、私はアメリカ本土を防衛するために日本を前線基地にしたいだけだと思います。戦争になれば機能が集中している首都圏がまずミサイルで破壊され、反撃のために「国民の理解」をとっている間に日本全土が焦土になります。現代戦は一瞬で決まり、兵士は高度な戦闘訓練を必要としているので徴兵した一般人は即戦力になりません。戦争法案とセットで「徴兵制」を騒ぎ立てているのは全くナンセンスとしか言いようがありません。戦争の本当の恐ろしさを知らない平和ボケした日本ならではの空想です。

  憲法を根本から改正すべきという意見は最初から無理とわかっているから言える「正論」ですね。平和のために戦争をしてはいけない―そんな当たり前のことを延々と主張するむなしさを感じます。盛大な軍事パレードで「平和路線」を唱えるようなものです。もういい加減に戦争反対ごっこはやめて現実的で足が地に着いた国家を目指してほしいものです。
Hotel6

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